B群髄膜炎菌ワクチン
髄膜炎疾患は髄膜炎菌と呼ばれるバクテリアが原因となる重大な病気です。髄膜炎(脳と脊髄を包む髄膜の感染)や血液の感染に進展する場合があります。髄膜炎疾患は健康体であっても、前触れなく発症することがあります。
髄膜炎疾患は、密接な接触(咳やキス)や長時間の接触、特に同居者の間で、人から人へと感染します。
少なくとも12種類の「血清群」髄膜炎菌が知られています。ほとんどの髄膜炎疾患は、血清群A・
B・C・W・Yが原因です。希望者がいないので、取り扱いを中止しました。
髄膜炎疾患は誰でも発症しますが、次のような場合、感染の危険性が高まります:
• 1歳未満の乳幼児
• 16-23歳の青年および成人
• 免疫力が衰える病気にかかっている場合
• 髄膜炎菌隔離者と日常的に接触する微生物学者
• 感染者が出た地域の住民
適切な治療が行われても、100人中10-15人の髄膜炎菌感染者が死亡します。死に至らなかった場合でも、100人中10-20人の感染者に、聴力障害・脳の損傷・腎臓の損傷・切断・神経系の問題・皮膚移植によるひどい傷跡などの重い後遺症が残りま
す。
血清群B髄膜炎菌(MenB)ワクチン接種により、血清群Bが原因となる髄膜炎菌性疾患が予防できます。血清群A・C・W・Yによる感染予防には、その他のワクチン接種が推奨されます。
B群髄膜炎菌ワクチン
Bexsero® とTrumenba®が、血清群B髄膜炎菌ワクチンとして食品医薬品局(FDA)に認可されていま
す。
血清群B髄膜炎菌のほとんどの菌株に対して短期間の免疫をつけたい場合には、16-23歳の間にワクチ
ン接種をすることもできます;16-18歳の間の接種が望ましいとされます。より確実な予防のためには、血清群B髄膜炎菌ワクチン接種を2回以上繰り返すことが必要です。全ての接種に同一のワクチンを用いなければなりません。