東京都のインフルエンザ流行状況

東京都感染症情報センターの11月17日の発表によると、
1 インフルエンザ患者発生状況 第45週(11月6日~12日) 【東京都】インフルエンザ定点*からの患者 報告数は 226人、定点当たり 0.54人と先週 (0.56人/定点)と同じくらいです(図1) 。 台東(1.71人/定点)、世田谷(1.60人/定点) 、 足立(1.20人/定点)の3保健所管内で流行の 目安となる定点当たりの患者報告数1人を超 えています(図2)。
【全国】患者報告数は 2,588人、定点当たり 0.52人です。全国も先週(0.49人/定点)と同 じくらいです。沖縄(3.78人/定点)、長崎(1. 94人/定点)、福井(1.84人/定点)をはじめと する8県で定点当たりの報告数が1人を超えて います。

2 インフルエンザ集団感染等発生状 況 インフルエンザ様疾患による学級閉 鎖等及び集団事例が44週に9件(内訳; 保育所2、小学校4、中学校3)、45週に 7件(内訳;保育所5、中学校1、高校1) 報告されました。
3 インフルエンザ入院患者発生状況 44週に2件(0.08人/定点)、45週に1件 (0.04人/定点)、基幹定点から報告が ありました。

4 東京都の検査情報 感染症発生動向調査事業により定点 医療機関から当センターに搬入された 検体から42週にAH1pdm09が1件、43週 にAH3亜型が2件検出されました。 また、定点医療機関以外から搬入さ れた検体の検査では、44週にAH3亜型 が2件とB型が1件、45週にAH1pdm09が 1件とB型が2件検出されました。 国立感染症研究所発行の病原微生物 検出情報(IASR)によると、11月16日 までに、18都道府県からAH1pdm09、 20都道府県からAH3亜型、9都県から B型が報告されています。

東京都 インフルエンザ情報 東京都健康安全研究センター(平成29年11月17日発行)

既に、20都道府県から、A香港亜型が報告されています。オーストラリアで流行している「殺人インフルエンザ」と同じ型ですから、要注意です。