国産の麻疹風疹混合ワクチンで抗体価は十分上がるのだろうか?

名鉄病院予防接種センターの宮津光伸センター長の報告によると、2010年(接種後2カ月から3年後)の麻疹単独ワクチン、風疹単独ワクチン、麻疹風疹混合(MR)ワクチンの陰性率を発表しています。

①麻疹単独ワクチンの麻疹抗体価陰性率は22.2%
②MRワクチンの麻疹抗体価陰性率は16.9%
③風疹単独ワクチンの風疹抗体価陰性率は9.7%
④MRワクチンの風疹抗体価陰性率は7.3%です。

つまり、国産の麻疹風疹混合(MR)ワクチンを接種した場合、1回だけでは麻疹の抗体価が不十分な人は22.2%、風疹抗体価が不十分な人は7.3%に過ぎません。

一方、厚生労働省のHPには、下記の記載があります。
麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。

風しんワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。