先天性風疹症候群(CRS)について

妊娠前の風疹HI抗体価が32倍や64倍でも先天性風疹症候群(CRS)の報告があります。2012年の国立感染症の報告では、風疹HI抗体価64倍でCRSの報告が3例あります。

妊婦が風疹に罹患した場合、CRSについての報告はされますが、診断基準を満たしていない場合はデーターとして積み上げられないみたいですね。CRSの基準を満たさない軽度の障害(発達障害など)は、あったとしても証明困難なので、統計としては、当然なんですが、こういった症例まで解析されると、妊婦が風疹罹患した場合、胎児に異常をきたしている例はもっと、多いんだと思います。