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点鼻型インフルエンザワクチン

はじめに、2013年ごろから、米国疾患予防センター(CDC)の予防接種諮問委員会(ACIP)における、インフルエンザワクチンサーベイランスで、経鼻型インフルエンザワクチン「フルミスト」の効果が徐々に低下してきており、2016年度春、フルミストは、注射ワクチンと比べ、無効であったと報告し、初めてフルミスト接種を『推奨しない』に変更されたことから、多くの日本のクリニックで、2016年度のフルミスト接種が突然中止される事態となりました。本来は、経鼻型というのが正しいのですが、わかりやすいように、これ以降は点鼻型と記載します。

ところが、2018年2月21日、米国CDCのACIPは2018/2019年シーズン(来シーズン)に「フルミスト」を再度接種を『推奨する』ことに決定しました。販売元の英国AstraZeneca社が米国で行った臨床試験の結果を受けたものです。2~4歳未満の小児200例を対象に、2015/16シーズン用フルミストと2017/18シーズン用フルミストの、AH1pdm09に対する抗体価の上昇率を評価した。その結果、1回の接種で抗体価が4倍に上昇した子どもの割合は2015/16 シーズン用が5%だったのに対し、2017/18シーズン用では23%だった。接種回数 を2回にすると、抗体価が4倍に上昇した割合は12%と45%となった。

一般の季節型インフルエンザワクチンは皮下注射で行いますが、経鼻型インフルエンザワクチン「フルミスト」は注射針を使わず、痛くありません。2016年の熊本地震による化血研の工場操業停止による季節型インフルエンザワクチンの供給減少が起こり、チメロサールフリーのインフルエンザワクチンの販売が中止されました。また、2017年も引き続きチメロサールフリーのインフルエンザワクチンの販売は予定されていません。

チメロサールは殺菌作用のある水銀化合物で、以前はワクチンに保存剤として、よく添加されていました。しかし、最近では、日本でも、チメロサール( thimerosal )を添加しないワクチンや、チメロサール( thimerosal )を減量したワクチンが増え、チメロサール( thimerosal )をワクチンの保存剤としてできるだけ添加しない方向にあります。その理由の一つとして、チメロサールと自閉症の関連性があります。関連を示す証拠はないものの、因果関係を肯定も否定もできないという理由で、米国の医学協議会(Institution f Medicine : IOM )の予防接種安全性検討委員会は、チメロサールを含まないワクチンの使用を勧告しました。これについては横浜市衛生研究所がホームページにおいて詳細に記載されています。

上記の経過を考え、2017/2018年のシーズンと同様、2018/2019年の次シーズンも、チメロサールフリーである点鼻型インフルエンザワクチン「フルミスト」を採用することに決定しました。予定価格7500円なので、この金額は季節型インフルエンザワクチン2回接種時の金額とほぼ同じで、13歳未満のワクチン接種希望者にはお勧めです。

点鼻型インフルエンザワクチン「フルミスト」と一般のインフルエンザワクチンとの違い
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