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オーストラリアで殺人インフルエンザが流行

今冬は例年以上に警戒を強める必要がありそうだ。南半球で猛威を振るった「殺人インフルエンザ」が、上陸秒読みと見られているからだ。

日本とは季節が真逆の南半球、特にオーストラリアでインフルエンザが大流行している。豪政府の統計によれば、9月29日の段階で19万5312人の罹患者、417人の死亡者が確認されている。前年同時期のオーストラリアでのインフルエンザによる死亡者は65人。今年はその6倍を超える死者が出ている異常事態なのだ。

オーストラリアではA型、B型のインフルエンザが同時に流行しているが、死者の多くは香港A型の一種である「H3N2亜型」に罹患していた。国立感染症研究所の前インフルエンザウイルス研究センター長・田代眞人氏が解説する。
「昨年米国で大流行したH1N1型は2009年に発生した新型インフルエンザの系統でしたが、今回のH3N2亜型はそれよりも人に対する病原性が強い。特に免疫力や抵抗力の弱い高齢者や乳幼児、妊婦などを重症化させやすいことが指摘されています」
オーストラリアでも5~9歳、80歳以上の高齢者に特に感染者が多かったと公表されている。
「南半球で流行したインフルエンザはその半年後に北半球で流行する傾向が見られます。今後の流行はウイルス動向の集計を待つ必要があるが、南半球と同程度以上の流行を想定しておく必要があるでしょう」

(週刊ポスト2017年11月3日号)

このタイプのインフルエンザに対して、今年日本が採用している従来型インフルエンザワクチンはあまり効果がありません。