GLP-1製剤の保険適応について

問い合わせが多いので、参考にしてください。

1)2型糖尿病患者については、リベルサス(経口薬)及びマンジャロ(注射製剤)が使用可能です。これらについては、どの医療機関でも処方可能です。

2)ウゴービ及びゼップバウンドは単純な糖尿病では処方ができません。まず、肥満症治療に関連する学会の専門医が常勤している教育研修施設となっており、具体的には、大学病院をはじめとする大規模な医療機関に限られます。

その上で、「肥満症+BMI35以上+高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれか」、あるいは「肥満症+BMI27以上35未満+高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれか+11の健康障害のいずれか2つ以上」の場合に保険適用となります。

注)上記の健康障害は下記の11種類です。

・耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常など)
・脂質異常症
・高血圧
・高尿酸血症、痛風
・冠動脈疾患
・脳梗塞、一過性脳虚血発作
・非アルコール性脂肪性肝疾患
・月経異常、女性不妊
・閉塞性睡眠時無呼吸症候群、肥満低換気症候群
・運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
・肥満関満関連腎臓