当院で取り扱う新型コロナワクチン
1)ファイザー社のコミナティ
基本予約していない人および1人で来院される方は自動的にこちらのワクチンになります。欧米では春秋と2回接種になっていることからもわかるように、抗体価は6か月程度しか持続しません。
例年、新型コロナは夏と冬に流行しますが、夏の方がピークが高いので、1回接種の方は令和8年の1月ごろの接種を勧めます。
2)明治製菓のコスタイベ
レプリコンワクチンのため、コミナティと比べると、接種するmRNA量が少ないため、副反応もやや少ないです。レプリカ―ゼにより、体内でmRNAが複製されるので、最終的な抗原量は多くなります。
国内第Ⅲ相試験で、コミナティと比較しています。オミクロン株BA.4/5に対する中和抗体は、群間GMT比は3か月目に2.1、6か月目に2.3、12か月に1.9倍でした。接種後12か月の抗体価はコミナティ接種3か月後より高いことから、1年間抗体価が持続すると考えます。接種時期はいつでも構いませんが、1V2人用なので、事前に予約し、2人同時に来院してもらいます。
3)武田製薬のヌバキソビッド
現在、5種類ある新型コロナワクチンの中で、唯一、mRNAワクチンではありません。B型肝炎ワクチンと同様、組み換え蛋白のため、コミナティと比べると、副反応がほとんどありません。ただし、1V2人用なので、事前予約が必要です。起源株対する抗体価はコミナティ同様1年間持続しますが、オミクロン株に対する抗体価のデーターがありません。したがって、接種時期はコミナティ同様、令和8年1月接種を勧めます。
1V2人用なので、事前に予約し、2人同時に来院してもらいます。