現在流行している新型コロナウイルスの変異株について(2026年10月)
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、オミクロン株の子孫にあたる複数の変異株が流行しています。
現在の主な流行株
国立健康危機管理研究機構(JIHS)が公表しているゲノムサーベイランスによると、2026年9月の国内の検出状況では、PQ.16.1.1系統とNB.1.8.1系統が中心となっています。
PQ.16.1.1はNB.1.8.1の子孫にあたる系統です。一方、BA.3.2系統も引き続き監視対象となっていますが、国内での検出割合は低下しています。
なお、これらは検査で検出されたウイルスの遺伝子解析に基づく割合であり、実際の感染者全体における割合を直接示すものではありません。
変異株によって症状は違うのでしょうか?
変異株によって免疫から逃れる性質などが異なる可能性はありますが、変異株の名称だけで、個々の患者さんの症状や重症化リスクを判断することはできません。
発熱、咽頭痛、咳、倦怠感などの症状がみられますが、症状だけで新型コロナウイルス感染症とインフルエンザなどを区別することは困難です。
特に高齢の方や基礎疾患のある方は、症状が強い場合や、息苦しさ、意識状態の変化、水分が十分に取れないなどの症状がある場合には、早めに医療機関へご相談ください。
感染予防について
新型コロナウイルス感染症は、現在も流行を繰り返しています。日頃から次のような対策を心がけましょう。
- 発熱や咳などの症状があるときは、周囲への感染を防ぐため、外出を控えることを検討しましょう。
- 医療機関や高齢者施設などでは、施設の方針に従い、必要に応じてマスクを着用しましょう。
- 室内では適切に換気を行いましょう。
- 高齢者や基礎疾患のある方は、重症化予防のため、年齢や健康状態に応じたワクチン接種について医師にご相談ください。
変異株の流行状況は今後も変化する可能性があります。当院では、国や自治体などの最新情報を参考にしながら、地域の感染症動向に注意して診療を行ってまいります。
【参考情報】
・国立健康危機管理研究機構(JIHS)「SARS-CoV-2変異株について」
https://id-info.jihs.go.jp/relevant-information/covid-19/variants/index.html
・大阪府感染症情報センター「病原体検出情報 新型コロナウイルス感染症」
https://www.iph.pref.osaka.jp/040/o-iasr/20250521114705.html
※本記事は2026年10月29日時点の公表情報に基づいています。
