2017/2018シーズンのインフルエンザワクチンについて

1)従来型の不活化ワクチン テレビや新聞の報道でもご存じだと思いますが、例年と違い、ワクチンは足りません。現在、使用されているA香港株を含む4価ワクチンは「抗体価の上がりが悪く、3カ月程度しか効果がない。」と、評価されて…

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お勧めの蚊やマダニの虫よけ

これまではDEET(ディート)成分が一般的でしたが、海外諸国でも広く利用されている成分イカリジンが本年(2016年)日本でも認可されました。大日本除虫菊株式会社(キンチョー)より、イカリジン成分配合の商品(虫よけキンチョ…

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侵襲性髄膜炎菌感染症で、10代の防衛大生死亡

NHKの8月1日の報道によると、神奈川県横須賀市にある防衛大学校の学生寮に住んでいた10代の学生が先月、髄膜炎菌による感染症で死亡していたことがわかりました。接触していた学生など10人から同じ種類の菌が検出されましたが、…

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海外留学前のB型肝炎ワクチン

最近、2件同様のリクエストがありました。「留学前に、B型肝炎ワクチン3回接種を終わらせたい。」 基本スケジュールでB型肝炎ワクチン接種をした場合、(国産及び輸入とも)6カ月ほどかかります。初回、4週間後、5~6ヶ月後(国…

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ダニ媒介性脳炎による死者の報道

マダニが媒介するウイルスによる感染症が相次ぐ中、去年、50代の女性がウイルスに感染していた疑いのある野良猫に手をかまれ、その後、死亡していたことがわかりました。国内で動物から人に感染したと見られる事例は初めてで、厚生労働…

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狂犬病ワクチンについての最近の考え

狂犬病ワクチン 【国内産 狂犬病ワクチン】 3回接種 接種方法 : 初回、4週間(28日)後、6~12ヶ月後 つまり、国産ワクチン接種を終了させるのに、6カ月以上かかってしまいます。 国産ワクチンを製造する化血研のデータ…

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風疹髄膜脳炎を発症した症例

風疹髄膜脳炎を発症した成人男性の1例 2013年渡航のない25歳の健康な男性が風疹髄膜脳炎を発症しました。発熱、全身の紅斑、けいれん重積発作を発症し、国立感染症研究所へ救急搬送されました。 2月某日より、発熱、両側眼球結…

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海外赴任時の会社トラブル(2)

会社の不適切な対応のため、犠牲になった症例を報告します。 インドネシア出張中に麻疹脳炎を発症した成人男性の一例 この患者は千葉県柏市のトラベルクリニックにて、渡航前接種を受け、麻疹、風疹、ムンプス、水痘の抗体検査や麻疹を…

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海外赴任時の会社トラブル(1)

関西からの海外赴任の多くは東南アジアを含むアジア全体が大半を占めます。短期の海外旅行(1か月以内)では、破傷風トキソイドとA型肝炎ワクチンを勧めていますが、長期(1か月以上)の旅行の場合、厚生労働省検疫所では、麻疹ワクチ…

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