主な渡航先別ワクチン接種スケジュール
地域別予防接種の目安
2018年WHO Positon Paperを参考に改変しました。平成30年4月17日
1)アジアに短期間(数日から1か月程度)滞在する場合
- 0日 破傷風トキソイドとA型肝炎ワクチン
- 14~28日 破傷風トキソイドとA型肝炎ワクチン
2)アジアに長期間(1か月以上)滞在する場合
- 0日 破傷風トキソイドと輸入AB肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン
- 14日 腸チフスワクチンと輸入AB肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン
- 21~30日 輸入AB肝炎混合ワクチンと日本脳炎ワクチン
3)欧米に短期間(数日から1か月程度)滞在する場合
- 0日 破傷風トキソイド
- 28日 破傷風トキソイド
欧米に長期間(1か月以上)滞在する場合
- 0日 破傷風トキソイドと輸入A型肝炎ワクチン
- 14~28日 破傷風トキソイド
- 24週後 破傷風トキソイド
5)オーストラリア・ニュージーランドに短期間(数日から1か月程度)滞在する場合滞在する場合
- 0日 破傷風トキソイド
- 28日 破傷風トキソイド
6)アフリカ、特に赤道アフリカに長期間滞在する場合
- 0日 破傷風トキソイドと輸入AB肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン
- 7日 腸チフスワクチンと輸入AB肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン
- 28日 破傷風トキソイドと髄膜炎菌ワクチン、
- 35日 黄熱ワクチン
7)中南米に長期間滞在する場合
- 0日 破傷風トキソイドと輸入AB肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン
- 7日 腸チフスワクチンと輸入AB肝炎混合ワクチン、輸入狂犬病ワクチン
- 28日 破傷風トキソイドと輸入AB肝炎混合ワクチン、
- 35日 一部の人は黄熱ワクチン
参考文献 「海外渡航者のための予防接種と感染症の知識」高山直秀 菅沼明彦著 時空出版発行
2種混合を接種してから10年以上経過している場合、破傷風トキソイドのうち1回は成人用2種混合(Td)ワクチン接種が望ましいです。但し、3種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風)の基礎免疫を終了接をしている人は破傷風トキソイド或いはTdワクチン1回接種で大丈夫です。2018年のWHO Position Paperでは、輸入狂犬病ワクチンは2回接種でも、3回接種と同等の効果があると説明しています。また、米国では一般旅行者には追加接種不要としています。